学生の海外旅行におすすめのクレジットカード|年会費無料で保険がつく5枚
大学生活のうちに海外旅行を経験しておきたい。卒業旅行、短期留学、バックパッカー旅。理由はさまざまですが、海外に行くならクレジットカードは必須です。
現金だけで海外旅行をこなすのは現実的ではありません。ホテルの予約にはカードが必要ですし、海外では現金よりカード決済のほうが一般的な国が増えています。緊急時の備えとしても、カードがあるかないかで安心感が大きく変わります。
ただし、学生が作れるカードは限られています。年会費がかかるカードは避けたいでしょうし、審査基準もアルバイト収入で通るかどうかが心配なところです。
この記事では、学生が海外旅行用に作るクレジットカードを5枚に絞りました。すべて年会費無料(または学生在学中無料)、学生でも審査に通りやすいカードです。
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結論:まず1枚作るならエポスカード。2枚目にJCBカードWか楽天カードアカデミー
先に結論を書きます。海外旅行用に学生がまず1枚持つなら、エポスカードが最も手堅い選択です。年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯するカードは2026年時点でほとんど残っておらず、持っているだけで保険が使える安心感は学生にとって大きいです。
2枚目は渡航先によって変わります。韓国やタイなど短期旅行ならポイント還元率の高い楽天カードアカデミー、ヨーロッパ周遊ならJCBカードWとエポスカードの2枚持ちが合理的です。カードの枚数と組み合わせの考え方は海外旅行にクレジットカードは何枚必要かでも解説しています。
学生がカードを作る前に知っておくべきこと
カードの紹介に入る前に、学生特有の事情を整理しておきます。
申込み条件と審査
クレジットカードの申込みは18歳以上(高校生を除く)から可能です。大学1年生であれば4月以降すぐに申し込めます。
学生向けカードの審査は、一般カードと比べて明らかにハードルが低いです。カード会社にとって学生は「将来の優良顧客」であるため、アルバイト収入が少なくても、あるいは収入がゼロでも審査に通るケースが多いです。ただし過去に携帯料金の滞納歴があると、審査に影響する可能性はあります。
利用限度額
学生カードの利用限度額は一般的に10万〜30万円程度です。ゴールドカードの100万円超の限度額と比べると低いですが、学生の海外旅行であれば十分にまかなえる金額です。
注意したいのは、航空券やホテルの事前決済で限度額の大半を使い切ってしまうケースです。出発前に限度額の残りを確認し、足りない場合は事前にカード会社に一時的な増枠を相談するか、2枚のカードで支払いを分散させる方法があります。
親権者の同意
18歳・19歳の場合、2022年4月の成年年齢引き下げ以降は原則として親権者の同意なしでカードを作れます。ただし、カード会社によっては独自に親権者への確認連絡を行うケースもあります。
学生向けカード5枚の比較表
| カード名 | 年会費 | 海外旅行保険 | 海外事務手数料 | ポイント還元率 | 国際ブランド |
|---|---|---|---|---|---|
| エポスカード | 無料 | 自動付帯(最高3,000万円) | 1.63% | 0.5% | VISA |
| 学生専用ライフカード | 無料 | 自動付帯(最高2,000万円) | 海外利用分3%キャッシュバック | 0.5% | VISA/Mastercard/JCB |
| JALカード navi | 在学中無料 | 自動付帯(最高1,000万円) | 1.60% | 1.0%(マイル換算) | VISA/Mastercard/JCB |
| JCBカードW | 無料 | 利用付帯(最高2,000万円) | 1.60% | 1.0% | JCB |
| 楽天カードアカデミー | 無料 | 利用付帯(最高2,000万円) | 1.63% | 1.0% | VISA/JCB |
5枚すべて年会費無料(在学中)です。海外旅行保険の付帯条件(自動付帯か利用付帯か)と、ポイント還元率の差が選ぶ際のポイントになります。
エポスカード ― 海外旅行保険の自動付帯がやはり強い
エポスカードを最初に挙げる理由は、学生の海外旅行で最もありがたい「持っているだけで保険が使える」という特性にあります。
年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯。傷害治療200万円、疾病治療270万円の補償は、無料カードとしては最も手厚い部類です。初めての海外旅行で「保険ってどうすればいいんだろう」と迷っている学生にとって、カードを持っていれば自動で保険が適用されるという安心感は大きいです。
VISAブランドなので、世界中のほとんどの加盟店で決済できます。タッチ決済にも対応しており、ヨーロッパの地下鉄やバスにそのままタッチして乗ることもできます。
ポイント還元率は0.5%と低めですが、学生が海外旅行で使うカードに求めるべきは還元率よりも保険と安心感です。エポスカードの詳しいスペックはエポスカード海外利用レビューで解説しています。
もう1つのメリットは、利用実績を積むとゴールドカードの招待(インビテーション)が届くことです。招待経由なら年会費永年無料でゴールドカードにアップグレードでき、社会人になってからの空港ラウンジ利用や補償額の増額につながります。学生のうちに作っておく長期的なメリットがあるカードです。
学生専用ライフカード ― 海外利用3%キャッシュバックが独自の強み
学生専用ライフカードの最大の特徴は、海外でのカード利用額の3%がキャッシュバックされる点です。この特典は学生専用カード限定で、一般のライフカードにはありません。
海外旅行中に10万円分のカード決済をすれば3,000円が戻ってくる計算です。海外事務手数料(通常1.6〜2.0%程度)を差し引いても実質プラスになるのは、他のカードにはない明確な強みです。
海外旅行保険は最高2,000万円の自動付帯です。エポスカードほどの補償額ではありませんが、自動付帯である点は学生にとって安心材料になります。
通常のポイント還元率は0.5%と平凡ですが、誕生月はポイント3倍になります。誕生月に合わせて旅行用品を購入するなど、タイミングを意識すればポイントの恩恵も受けられます。
VISA・Mastercard・JCBから選べるので、すでにVISAのカードを持っている場合はMastercardを選んでブランドを分散させるのも賢い使い方です。VISAとMastercardの違いについてはVISA vs Mastercard 海外で使うならどっちで詳しく比較しています。
JALカード navi ― マイルを貯めたい学生に
JALカード naviは、学生専用のJALカードです。在学中は年会費無料で、通常のJALカード(年会費2,200円)と同等以上のマイル特典が受けられます。
最大の魅力はマイルの貯まりやすさです。通常のショッピングで100円=1マイル(還元率1.0%相当)、JALの航空券購入ではフライトマイルに加えてボーナスマイルが付与されます。さらに、在学中は通常の半分のマイル数で特典航空券に交換できる「減額マイルキャンペーン」が適用されます。
たとえば東京〜ソウルの特典航空券は通常15,000マイルですが、学生なら7,500マイルで交換可能です。日常のカード利用でコツコツ貯めたマイルが、学生料金で航空券に化ける。これはJALカード naviでしか得られないメリットです。
海外旅行保険は最高1,000万円の自動付帯。補償額はエポスカードやライフカードに劣りますが、保険としてゼロではないという最低限の安心は確保できます。
注意点は、在学中にマイルを使い切る計画を立てておくことです。卒業後は一般のJALカード(年会費あり)に自動切替されるため、貯めたマイルを学生優遇の交換レートで使える期間は限られています。
JCBカードW ― 39歳以下限定の高還元カード
JCBカードWは学生専用カードではありませんが、39歳以下限定で申し込める年会費無料カードです。学生も申込み可能で、ポイント還元率は常時1.0%と高水準です。
「学生向け」を銘打っていないだけで、学生にとって十分に使えるスペックを備えています。年会費は永年無料、ポイントはJCBのOki Dokiポイントで、Amazonやスターバックスでの利用ではさらに還元率がアップします。
海外旅行保険は最高2,000万円の利用付帯です。旅行代金の一部をこのカードで支払う必要がありますが、航空券や空港までの交通費をJCBカードWで決済すれば条件を満たせます。
JCBブランドの海外利用については正直に書いておきます。JCBはVISAやMastercardと比べて海外の加盟店数が少ないです。韓国、台湾、ハワイ、グアムといったJCBが強い地域では問題なく使えますが、ヨーロッパやアフリカでは使えない場面が出てきます。JCBカードW1枚だけで海外旅行に行くのはリスクが高いため、VISAブランドのカード(エポスカードなど)と組み合わせるのが前提です。
39歳までに申し込めば40歳以降も年会費無料で使い続けられるので、学生のうちに作っておくと長く使えます。卒業後のことを考えた場合にもメリットのある1枚です。
楽天カードアカデミー ― 楽天経済圏の学生に
楽天カードアカデミーは、楽天カードの学生向けバージョンです。年会費無料、ポイント還元率1.0%と、楽天カードの基本スペックはそのまま引き継いでいます。
楽天ブックス(ポイント4倍)、楽天トラベル(ポイント3倍)での優遇があり、教科書の購入や旅行の予約を楽天経由で行う学生には効率的にポイントが貯まります。貯まった楽天ポイントは楽天市場や楽天ペイ加盟店で使えるため、普段の生活でも消化しやすいです。
海外旅行保険は最高2,000万円の利用付帯。VISAまたはJCBを選べますが、海外利用を考えるとVISAを選ぶのが無難です。
卒業後は一般の楽天カードに自動切替されます。年会費無料のまま移行でき、楽天ポイントも引き継がれるので、卒業に伴う手続きの手間はありません。
普段から楽天市場や楽天ペイを使っている学生なら、ポイントの集約という意味でこのカードを選ぶメリットがあります。
卒業旅行の渡航先別おすすめの組み合わせ
カードの選び方は渡航先によっても変わります。学生の卒業旅行で人気の渡航先別に、おすすめの組み合わせを整理します。
韓国・タイ(3〜5日間の短期旅行)
楽天カードアカデミー(VISA)+エポスカードの組み合わせがおすすめです。
韓国もタイもクレジットカード決済が広く普及しており、VISAブランドであればほぼ困ることはありません。楽天カードアカデミーをメインの決済用に、エポスカードを保険用のサブカードとして持っていく構成です。
韓国では屋台や小規模店舗で現金が必要な場面もありますが、コンビニやカフェ、地下鉄ではカードのタッチ決済が使えます。タイのバンコクでもBTSやMRTでタッチ決済が導入されており、カード主体の旅行が可能です。
ヨーロッパ(1〜2週間の周遊)
JCBカードW+エポスカードの組み合わせがベースです。
ヨーロッパ周遊では利用金額が大きくなるため、還元率1.0%のJCBカードWをメインにしたいところですが、ヨーロッパではJCBの加盟店が限られます。実際にはエポスカード(VISA)がメイン決済カードになり、JCBカードWはJCB加盟店やオンライン決済で使う形になるでしょう。
ヨーロッパではタッチ決済が生活インフラとして定着しています。パリの地下鉄、ロンドンのバス、アムステルダムのトラム、すべてVISAタッチで乗れます。エポスカードのVISAタッチ決済が大いに活躍する場面です。
もしJCBの加盟店制限が心配であれば、学生専用ライフカード(Mastercard)をJCBカードWの代わりに選ぶ手もあります。Mastercardならヨーロッパ全域で問題なく使えますし、3%キャッシュバックの恩恵も受けられます。
留学・ワーキングホリデーの場合の注意点
卒業旅行のような短期旅行とは異なり、留学やワーキングホリデーでは長期滞在特有の問題が出てきます。
海外旅行保険の期間制限
カード付帯の海外旅行保険は、出国から90日間が補償の上限であることがほとんどです。3か月を超える留学やワーホリでは、カード付帯保険だけではカバーしきれません。渡航先の大学が指定する保険に加入するか、長期滞在向けの海外旅行保険を別途契約する必要があります。
カード付帯保険は出発後90日間のつなぎとして活用し、それ以降は別途の保険でカバーするという組み合わせが合理的です。
海外キャッシングの重要性
留学先では、家賃や日用品の購入など現金が必要になる場面が増えます。日本の銀行口座から現地通貨を引き出す方法として、海外ATMでのキャッシングが便利です。
キャッシングと聞くと抵抗がある方もいるかもしれませんが、海外ATMで現地通貨を引き出す手段としては、両替所よりもレートが良いケースが多いです。繰り上げ返済を利用すれば利息も最小限に抑えられます。
エポスカード、学生専用ライフカード、JCBカードWはいずれも海外ATMキャッシングに対応しています。ただしキャッシング枠は事前に設定しておく必要があるため、渡航前にカード会社のWebサイトやアプリから申込みを済ませておいてください。海外ATMキャッシングの詳しい使い方は海外ATMキャッシングガイドで解説しています。
利用限度額の管理
留学中は月々の生活費をカードで支払うことになるため、限度額に余裕がないと月の途中でカードが使えなくなるリスクがあります。出発前にカード会社へ連絡し、限度額の引き上げが可能か相談しておくことをおすすめします。学生カードでも、留学目的であれば一時的な増枠に応じてくれるカード会社は多いです。
海外での通信手段も準備しておく
カードの話からは外れますが、海外旅行の準備としてもう1つ大切なのが通信手段です。
学生の海外旅行では、地図アプリ、翻訳アプリ、SNSでの連絡など、スマートフォンの通信環境は生命線です。eSIMを使えば、物理SIMの差し替え不要で渡航先のデータ通信が使えます。料金も1日数百円からと、海外用WiFiルーターのレンタルより手軽です。
eSIMサービスの比較はeSIM比較記事にまとめています。また、渡航先によってはVPNの準備も検討してください。フリーWiFi利用時のセキュリティ対策として、VPN比較記事も参考になります。
学生のうちにカードを作っておくメリット
最後に補足です。海外旅行の予定がまだ決まっていなくても、学生のうちにクレジットカードを1枚作っておくメリットがあります。
クレジットカードの審査では「信用履歴(クレジットヒストリー)」が重視されます。これはカードの利用と返済の実績のことで、履歴がまったくない状態を「スーパーホワイト」と呼びます。社会人になってから初めてカードを作ろうとすると、信用履歴がないために審査に時間がかかることがあります。
学生のうちにカードを作り、少額でも毎月利用と返済を繰り返しておけば、卒業後のカード審査やローン審査がスムーズに進みます。海外旅行の予定がなくても、信用履歴を積むためだけにカードを持つ意味は十分にあります。
年会費無料のカードであれば、持っているだけでコストは発生しません。海外旅行の計画が持ち上がったときに「カードがない」と慌てないためにも、早めに1枚作っておくことをおすすめします。
よくある質問
学生でもクレジットカードは作れる?
学生が海外旅行に持っていくべきカードは何枚?
学生カードは卒業後どうなる?
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