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Airalo vs Holafly|ヨーロッパ周遊で使うならどっちか

データ使用量が読めるならAiralo、残量を一切気にしたくないならHolafly。ヨーロッパ周遊でこの2つを比較した筆者の結論はこれです。

ヨーロッパ旅行でeSIMを探していると、必ずAiraloとHolaflyの名前が出てきます。Airaloは世界最大級のeSIMストアで、GB単位のプランを手頃な価格で提供。Holaflyはデータ無制限のプランが売りのスペイン発サービスです。

「どっちがいいの」と聞かれたら、正直なところ「使い方による」としか答えられません。ただ、それでは判断材料にならないので、この記事ではヨーロッパ周遊という具体的なシチュエーションに絞って、料金、データ量、速度制限、テザリング、設定の手軽さの5つの軸で比較します。

Airalo単体のレビューはこちら、Holafly単体のレビューはこちらに詳しく書いていますので、個別の使用感が知りたい方はそちらをご覧ください。eSIMサービス全体の比較は5社比較の記事にまとめています。

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基本情報を並べて比較する

まず、2つのサービスの基本スペックを一覧にまとめます。

AiraloHolafly
本社シンガポールスペイン
設立年2019年2018年
対応国数200以上170以上
ヨーロッパ対応国数39か国(ヨーロッパ周遊プラン)32か国(ヨーロッパプラン)
料金体系GB単位(1GB、3GB、5GB、10GB等)期間単位(5日、7日、15日、30日等)
データ制限購入したGBまで無制限(公正利用ポリシーあり)
テザリングほぼ全プランで対応基本的に非対応
アプリiOS / Android 対応iOS / Android 対応
日本語対応アプリ日本語対応Webサイト日本語対応
サポート24/7 英語チャット24/7 英語・スペイン語チャット

ここで注目してほしいのは、ヨーロッパの対応国数の違いです。Airaloのヨーロッパ周遊プランは39か国、Holaflyは32か国。差は7か国ですが、主要な観光地(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、イギリス、オランダ、スイスなど)はどちらもカバーしています。

差が出るのはバルカン半島やバルト三国などの小国です。クロアチア、スロベニア、エストニアなどへの渡航を予定している場合は、購入前に対応国リストを確認してください。

ヨーロッパ7日間の料金比較

料金の比較は、データ消費量によって結論が変わります。まず7日間のケースから見ていきましょう。

データ消費量の目安AiraloHolafly
少ない(〜3GB)約$11(≒1,650円)/ 3GB約$27(≒4,050円)/ 7日無制限
普通(3〜5GB)約$16(≒2,400円)/ 5GB約$27(≒4,050円)/ 7日無制限
多い(5〜10GB)約$26(≒3,900円)/ 10GB約$27(≒4,050円)/ 7日無制限
大量(10GB〜)約$42(≒6,300円)/ 20GB約$27(≒4,050円)/ 7日無制限

※2026年3月時点の料金。為替は1ドル=150円換算。Airaloはヨーロッパ周遊プランの価格

パターンが見えてきたでしょうか。データ消費量が少ない人ほどAiraloが有利で、データをたくさん使う人ほどHolaflyの無制限プランが光ります。

損益分岐点は、だいたい7〜10GBのあたりです。7日間で10GB以上使う見込みなら、Holaflyの無制限プランのほうが費用対効果で上回ります。

筆者の場合、ヨーロッパ周遊では1日あたり500MB〜1GBのデータ消費です。Googleマップでナビ、SNSに写真をアップ、カフェでメール確認、という使い方で7日間5GB前後。この使い方ならAiraloの5GBプラン(約2,400円)で十分足りるので、Holaflyの4,050円を払う必要はありません。

一方、毎日ホテルでYouTubeやNetflixを観る、ビデオ通話を頻繁にする、という使い方なら1日2〜3GBは消費します。7日間で15〜20GB。この場合はHolaflyの無制限プランのほうが明らかに安上がりです。

ヨーロッパ14日間の料金比較

長期滞在の場合も見ておきましょう。

データ消費量の目安AiraloHolafly
少ない(〜5GB)約$16(≒2,400円)/ 5GB約$47(≒7,050円)/ 15日無制限
普通(5〜10GB)約$26(≒3,900円)/ 10GB約$47(≒7,050円)/ 15日無制限
多い(10〜20GB)約$42(≒6,300円)/ 20GB約$47(≒7,050円)/ 15日無制限
大量(20GB〜)追加購入が必要約$47(≒7,050円)/ 15日無制限

14日間の旅行で普通の使い方(7〜10GB)なら、Airaloの10GBプランが約3,900円に対してHolaflyは約7,050円。差額は3,000円以上あり、Airaloが圧倒的に安い。

ただし、14日間で20GBを超えるヘビーユーザーの場合は事情が変わります。Airaloで20GBを購入して使い切ったら追加購入が必要で、合計金額がHolaflyを超える可能性があります。

Holaflyの「無制限」の実態

Holaflyの最大のセールスポイントは「データ無制限」ですが、この言葉の意味を正確に理解しておく必要があります。

Holaflyのプランには「公正利用ポリシー(Fair Use Policy)」が適用されます。データ容量の上限は設定されていませんが、短時間に大量のデータを消費すると速度制限がかかる仕組みです。

筆者がHolaflyのヨーロッパプランを使ったとき、通常時は下り15〜25Mbps程度の速度が出ていました。ところが、ホテルで2時間ほどNetflixを観た翌日あたりから、下りが3〜5Mbps程度に落ちました。3〜5MbpsだとLINEやメールは問題なく使えますが、YouTubeは480p程度でしか再生できず、Googleマップの読み込みもワンテンポ遅れます。

速度制限がかかる具体的なデータ量は公式には明示されていませんが、筆者の体感では1日3〜5GBを超えたあたりから制限が入るようです。翌日には制限が解除されることが多いですが、毎日動画を大量に視聴するような使い方だと、慢性的に低速状態になる可能性があります。

つまり、Holaflyの「無制限」は「使い放題だけど速度は保証しない」という意味です。通常のSNSやメール、Googleマップの利用なら気にならないレベルですが、動画ストリーミングを無制限に楽しめるわけではない。この点は理解しておく必要があります。

テザリング対応の違い:ここが最大の分岐点

AiraloとHolaflyの比較で、料金以上に重要な違いがテザリング対応です。

Airaloは、ほぼすべてのプランでテザリング(ホットスポット共有)に対応しています。スマートフォンのeSIM回線をPCやタブレットに共有できるため、ホテルのWiFiが不安定なときにPCで仕事をしたい、というニーズに応えられます。

一方、Holaflyはほとんどのプランでテザリングに対応していません。スマートフォン単体での利用が前提のサービスです。

これは家族旅行にも影響します。夫婦で旅行して、片方のスマートフォンのeSIM回線をもう片方のスマートフォンに共有する、という使い方がHolaflyではできません。各自がそれぞれeSIMを購入する必要があります。

筆者にとって、このテザリング非対応は大きなマイナスポイントです。ヨーロッパのホテルはWiFiが遅い・不安定なことが珍しくありません。特にパリやローマの古いホテルは、部屋によってWiFiが届かないことすらあります。そんなとき、スマートフォンのeSIMからテザリングしてPCを使えるかどうかは、出張も兼ねた旅行では死活問題です。

ノートPCやタブレットを持参する予定がない方、スマートフォン1台で完結する方にとっては、テザリング非対応は問題になりません。しかし、PC作業が必要な方や、家族でデータを共有したい方は、この一点だけでAiraloを選ぶ理由になります。

設定の手軽さを比較する

どちらのサービスも、基本的な流れは同じです。アプリまたはWebサイトでプランを購入し、eSIMをインストールし、現地で有効化する。eSIMに慣れている方であれば、どちらも10分程度で完了します。

ただし、細かい部分で違いがあります。

Airaloは、アプリの完成度が高いです。プランの検索、購入、インストール、データ残量の確認まで、すべてアプリ内で完結します。eSIMのインストール手順も、端末(iPhone / Android)に合わせたステップバイステップのガイドが表示されるため、初めてeSIMを使う方でも迷いにくい設計になっています。

Holaflyも、アプリとWebサイトの両方から購入できます。設定手順のガイドも用意されており、基本的にはスムーズに進みます。ただ、筆者の印象ではAiraloのアプリのほうがUIがこなれている感じがあります。些細な差ではありますが、eSIM初心者の方にはAiraloのほうがわかりやすいかもしれません。

一点、Holaflyのメリットとして挙げておくべきなのは、Webサイトが日本語に対応していることです。プランの説明や購入手続きが日本語で読めるため、英語に不安がある方にとっては安心材料になります。Airaloもアプリは日本語対応していますが、サポートへの問い合わせは英語になります。

eSIMの設定方法や初めての方向けの情報は、eSIM対応スマホの確認方法の記事も参考にしてください。

データ消費量の目安:自分はどっちタイプか

AiraloとHolaflyのどちらを選ぶかは、結局のところ自分のデータ消費量にかかっています。ここで、旅行中の典型的なデータ消費量の目安を整理しておきます。

1日あたりのデータ消費量の目安は以下の通りです。

Googleマップのナビゲーション(1時間)で約50〜100MB。SNS(Instagram、X)の閲覧と投稿(30分)で約100〜200MB。LINEやWhatsAppのテキスト・写真送受信(適宜)で約50〜100MB。Webサイトの閲覧・検索(1時間)で約100〜200MB。メールの送受信で約10〜30MB。YouTube動画視聴(720p、1時間)で約1〜1.5GB。Netflixストリーミング(標準画質、1時間)で約700MB〜1GB。ビデオ通話(LINE、Zoom、30分)で約300〜500MB。

ナビ+SNS+メール程度の使い方なら、1日あたり300〜600MB。7日間で2〜4GB。この場合はAiraloの3〜5GBプランで十分です。

上記に加えて動画視聴やビデオ通話が入ると、1日1〜3GB。7日間で7〜20GB。この場合はHolaflyの無制限プランのほうが安心です。ただし、前述の速度制限がかかる可能性は念頭に置いてください。

ヨーロッパ周遊での対応国を確認する

ヨーロッパ周遊の場合、複数の国をまたいで移動するため、対応国の確認は必須です。

AiraloとHolaflyの両方がカバーしている主要国は以下の通りです。フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、イギリス、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、ポルトガル、ギリシャ、チェコ、ポーランド、ハンガリー、アイルランド、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド。

主要な観光ルート(パリ → バルセロナ → ローマ、ロンドン → アムステルダム → ベルリンなど)であれば、どちらのサービスでも問題ありません。

差が出るのはマイナーな渡航先です。例えばアルバニア、北マケドニア、モンテネグロなどバルカン半島の小国は、AiraloではカバーされていてもHolaflyではカバーされていない場合があります。バルカン半島周遊を計画している方は、購入前に各サービスの対応国リストを必ず確認してください。

なお、トルコはヨーロッパの周遊プランに含まれないことがあります。AiraloもHolaflyも、トルコは個別の国別プランとして提供されているケースが多いです。イスタンブールを旅程に含む場合は、別途トルコ用のeSIMを購入するか、トルコも含まれるリージョナルプランがあるかを確認しましょう。

ヨーロッパ旅行向けのeSIM選びについては、ヨーロッパ向けeSIM比較記事でさらに詳しく比較しています。ヨーロッパ旅行全般のガイドはこちらをご覧ください。

どちらを選ぶべきかの判断フレームワーク

最後に、AiraloとHolaflyの選び方を判断フレームワークとして整理します。

Airaloを選ぶべき人は以下に当てはまる方です。データ消費量が予測でき、1日1GB以下で済む方。テザリングでPCやタブレットも使いたい方。費用をできるだけ抑えたい方。データ残量を管理するのが苦にならない方。

Holaflyを選ぶべき人は以下に当てはまる方です。データ残量を一切気にしたくない方。毎日動画を視聴したり、頻繁にビデオ通話をする方。通信量の計算が面倒で「とりあえず無制限」が安心な方。テザリングは不要な方。

筆者個人の選択としては、ヨーロッパ周遊ではAiraloを使うことが多いです。理由はテザリングが使えることと、自分のデータ消費量が1日500MB〜1GBと予測しやすいからです。5GBプランを購入して、足りなくなったらアプリ内で追加購入する。この使い方だと、7日間で2,400円前後で済みます。

ただ、もし筆者が「旅行中は仕事を完全にオフにして、毎晩ホテルでNetflixを観ながらゆっくり過ごす旅行」をするなら、Holaflyを選ぶかもしれません。データ残量を気にせずリラックスできるのは、無制限プランならではの価値です。

Airalo・Holafly以外のサービスも含めた全体比較はeSIM5社比較まとめにまとめています。

どちらのサービスも品質は高く、「選んだら後悔する」という類のものではありません。自分の使い方に合ったほうを選べば、ヨーロッパ周遊のネット環境で困ることはないはずです。

よくある質問

AiraloとHolafly、どちらがおすすめ?
データ使用量が予測できるならAiralo、動画を見たり通信量を気にしたくないならHolaflyです。HolaflyはGB制限なしですが、速度制限がかかる場合があります。
ヨーロッパ周遊ではどちらが安い?
短期・少データならAiraloが安い。7日間以上で動画も見るなら、Holaflyの無制限プランのほうが費用対効果が良いケースが多いです。
テザリングは使える?
Airaloはほぼ全プランでテザリング対応。Holaflyは一部プランでテザリング非対応、または速度制限があります。購入前に確認が必要です。

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