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ヨーロッパ周遊におすすめのeSIM|EU対応プラン3サービスを料金・容量・対応国数で比較

ヨーロッパ周遊旅行で厄介なのが、通信環境の準備です。1か国だけの旅行なら国別eSIMを1枚買えば済みますが、パリからローマへ、ローマからバルセロナへと複数国をまたぐ旅程では、そうはいきません。

筆者はパリを訪れた際、フランス単体のeSIMプランで入国しました。当初はフランスだけの予定だったので問題なかったのですが、旅程の途中で「せっかくだからブリュッセルまで日帰りしようか」という話が出たとき、eSIMの対応国が気になって躊躇した経験があります。結局、あのときはブリュッセル行きを見送りました。

この記事では、そうした「あとからもう1か国」にも対応できるヨーロッパ向けリージョンプランeSIMを3サービス取り上げ、料金・容量・対応国数で比較します。ヨーロッパの通信事情全体を知りたい方は、先にヨーロッパ周遊のネット戦略ガイドを読んでおくと理解が深まります。

EU Roam Like at Home規制とは

ヨーロッパのeSIMを選ぶ前に、1つだけ知っておくべき仕組みがあります。EUの「Roam Like at Home」規制です。

これは2017年にEU域内で導入されたルールで、EU加盟国の通信事業者が発行したSIMカードは、他のEU加盟国でも追加料金なしで自国と同じ条件で使えるというものです。つまり、フランスのキャリアが発行したSIMを持っていれば、イタリアでもスペインでもドイツでも、そのまま使えます。

eSIMサービスもこの規制の恩恵を受けているケースがあり、だからこそ1枚のeSIMで30か国以上をカバーするリージョンプランが成立しています。

ただし注意点が2つあります。イギリスはBrexit(EU離脱)により、この規制の対象外です。またスイスもEU非加盟国のため対象外。どちらも主要eSIMサービスのヨーロッパプランには含まれていますが、将来的に変更される可能性はゼロではありません。EU Roam Like at Homeの詳しい仕組みはヨーロッパ周遊ガイドで解説しています。

比較する3サービス

今回比較するのは、Airalo(ヨーロッパリージョンプラン)、trifa(ヨーロッパプラン)、Holafly(ヨーロッパ無制限プラン)の3サービスです。5サービスの横断比較はeSIM比較まとめ記事にまとめているので、ヨーロッパ以外の渡航先も検討している方はそちらを先にどうぞ。

項目AiralotrifaHolafly
プラン名Europe(リージョン)ヨーロッパプランUnlimited Europe
対応国数39か国42か国40か国以上
データ容量1GB〜10GB1GB〜10GB無制限
フランス対応対応対応
イタリア対応対応対応
スペイン対応対応対応
ドイツ対応対応対応
イギリス対応対応対応
スイス一部プラン対応対応対応

3サービスとも主要国はカバーしています。スイスについてはAiraloの一部プランで含まれない場合があるので、スイスを旅程に組み込む方は購入前に対応国一覧を確認してください。

料金比較表

ヨーロッパ向けプランの料金を、7日間・15日間・30日間で比較します(1ドル≒150円換算)。

7日間プラン

サービスデータ容量料金日本円換算
Airalo1GB / 7日$5.00約750円
Airalo3GB / 15日$13.00約1,950円
trifa1GB / 7日$8.50約1,275円
trifa3GB / 7日$15.00約2,250円
Holafly無制限 / 5日$19.00約2,850円
Holafly無制限 / 7日$27.00約4,050円

15日間プラン

サービスデータ容量料金日本円換算
Airalo5GB / 30日$20.00約3,000円
trifa5GB / 15日$22.00約3,300円
Holafly無制限 / 15日$42.00約6,300円

30日間プラン

サービスデータ容量料金日本円換算
Airalo10GB / 30日$37.00約5,550円
trifa10GB / 30日$40.00約6,000円
Holafly無制限 / 30日$57.00約8,550円

容量制限ありのプランでは、Airaloが一貫して最安です。trifaはAiraloより1〜2割ほど高めですが、日本語サポートの充実度を考えると妥当な範囲でしょう。Holaflyは無制限プランのみの展開で、7日間で約4,050円。容量を気にせず使いたい方向けです。

3サービスの特徴

Airalo|費用対効果で選ぶならこれ

Airaloのヨーロッパリージョンプランは39か国対応で、1GB/7日が約750円から。容量あたりの単価が3サービス中最も安く、必要に応じてアプリからトップアップ(容量追加)もできます。

周遊旅行では「思ったより使った」というケースがよくあります。初めての街では地図アプリの使用頻度が跳ね上がりますし、移動中の電車でSNSを見ていると消費量が増えがちです。Airaloならトップアップで対応できるので、最初は小さめのプランで始めてリスクを抑えるという戦略が取れます。

Airaloの詳しいレビューはこちらの記事に書いています。

trifa|日本語サポートで安心

trifaはヨーロッパ42か国対応で、3サービス中最多の対応国数です。料金はAiraloより若干高めですが、24時間対応の日本語チャットサポートが付いています。

ヨーロッパ周遊旅行は、1か国だけの旅行と比べてeSIMトラブルのリスクが高くなります。国境をまたぐタイミングでネットワーク切り替えがうまくいかないケースがあるためです。そうした場面で日本語でサポートを受けられるのは、特にeSIM初心者にとっては大きな安心材料です。設定や国境越えのトラブル時に日本語で相談できるのは心強いです。2サービスの詳しい比較はAiralo vs trifa比較記事をご覧ください。

Holafly|容量無制限という唯一の強み

Holaflyはヨーロッパ向けに無制限プランだけを提供しています。7日間で約4,050円、30日間で約8,550円。Airaloの10GB/30日(約5,550円)と比べると約3,000円の差がありますが、動画視聴やビデオ通話を頻繁に使うなら、容量を気にしなくていいメリットは大きいです。

ただし、Holaflyにはトップアップ機能がありません。無制限なので容量追加の必要はないものの、日数を延長したい場合は新しいプランを購入し直す必要があります。旅程が延びる可能性がある方は注意してください。

テザリング対応の比較

ヨーロッパ周遊ではカフェやホテルで作業する機会も多く、PCやタブレットをモバイル回線に繋ぎたい場面が出てきます。テザリング対応は重要な比較ポイントです。

サービステザリング備考
Airalo対応速度制限なし
trifa対応速度制限なし
Holafly非対応スマートフォン単体利用のみ

Holaflyはデータ無制限という強みがありますが、テザリングには対応していません。PCで作業する予定がある方はAiraloかtrifaを選ぶ必要があります。

筆者はパリ滞在中、カフェでMacBookをeSIMのテザリングで繋いで仕事をしたことがあります。マレ地区のカフェのフリーWiFiが遅くて使い物にならず、eSIMのテザリングに切り替えたところ快適に作業できました。ヨーロッパのカフェWiFiは速度にムラがあるので、テザリングできる状態にしておくと安心です。

周遊ルート別の選び方

ヨーロッパ旅行は周遊ルートによってeSIMの選び方が変わります。代表的な3パターンで考えてみます。

パリ+ローマ+バルセロナ(2〜3週間)

南ヨーロッパの人気都市を巡る定番ルート。3か国をまたぐため、リージョンプランのeSIMが前提になります。2〜3週間の滞在なら、Airaloの5GB/30日(約3,000円)がベースラインとして妥当です。3都市とも観光名所で地図アプリの使用頻度が高いので、5GB以下だと後半で心もとなくなる可能性があります。

筆者はパリではGoogle Mapsを常用していましたが、パリの地下鉄(メトロ)は路線が複雑で、乗り換え案内なしでは移動が厳しいです。ローマやバルセロナでも同様に地図の出番は多くなるはずなので、容量は余裕を持っておくことを推奨します。

動画を多く見る方や、容量を一切気にしたくない方はHolaflyの無制限15日プラン(約6,300円)も選択肢に入ります。

ロンドン+パリ(1週間)

ユーロスターで移動できるロンドン・パリ間は、1週間の短期周遊に人気のルートです。

ここで注意したいのが、イギリスのBrexitによる影響です。前述の通り、イギリスはEUのRoam Like at Home規制の対象外。とはいえ、2026年3月時点ではAiralo・trifa・Holaflyいずれのヨーロッパプランもイギリスを含んでいるので、実用上の問題はありません。ただし、購入前に必ず対応国リストでイギリスが含まれていることを確認してください。

1週間の旅程なら、Airaloの3GB/15日(約1,950円)で十分カバーできます。ロンドン・パリともWiFi環境が整った都市なので、ホテルやカフェのWiFiと併用すれば3GBで足りないということはまずないでしょう。

アルプスルート:スイス+オーストリア+ドイツ南部

アルプス山岳ルートは絶景の連続ですが、通信面では注意が必要です。スイスはEU非加盟国のため、一部eSIMプランでは対象外になっていることがあります。

特にAiraloはプランによってスイスの対応・非対応が分かれるため、購入画面で必ず対応国リストを確認してください。trifaとHolaflyはスイスを含む形でヨーロッパプランを提供しています。

山岳エリアでは都市部と比べて通信速度が落ちる傾向にあります。ユングフラウヨッホやハルシュタットなど、標高の高い場所や谷間の村では電波が弱くなることを想定しておいてください。オフラインマップを事前にダウンロードしておくと、通信が不安定な区間でも安心です。eSIMの事前設定方法はeSIMインストール・設定ガイドにまとめています。

対応国の注意点

ヨーロッパ向けeSIMの対応国リストを見るとき、特に注意すべき国をまとめます。

フランス、イタリア、スペイン、ドイツはEU加盟国なので、3サービスとも問題なく対応しています。周遊旅行の主要ルートに含まれるこれらの国でeSIMが使えないことはまずありません。

イギリスはBrexit以降もeSIMサービスのヨーロッパプランに含まれていますが、EUの規制に基づく保証ではなく、各サービスが独自に対応している状態です。将来的に変更される可能性がある点は頭に入れておいてください。

スイスも同様にEU非加盟国ですが、trifaとHolaflyは対応しています。Airaloはプランによって異なるため個別確認が必要です。

フランスの通信事情や観光エリア別のネット環境についてはフランス旅行のネット準備ガイド、イタリアについてはイタリア旅行のネット準備ガイドをそれぞれ参照してください。

データ容量の目安

ヨーロッパ周遊では、1か国だけの旅行より通信量が増えがちです。移動のたびに経路検索をしますし、初めての街では地図アプリが手放せません。

目安として、1日あたりの消費量は地図・SNS・メッセージ中心で300〜500MB、動画視聴を加えると700MB〜1GBほどです。1週間の周遊なら3〜5GB、2週間なら7〜10GBが現実的なラインです。

用途別の詳しい消費量はデータ量の目安ガイドに書いてあるので、自分の使い方に合った容量を把握しておくと、プラン選びで迷わなくなります。

容量制限ありのプランで「足りなくなったらどうしよう」と不安な方は、Airaloのトップアップ機能が安心材料になります。旅先でアプリからデータ容量を追加購入できるので、最初は小さめのプランでスタートして、足りなくなったら追加するという使い方が可能です。

eSIMの事前設定について

ヨーロッパ周遊旅行では、出発前にeSIMのインストールまで済ませておくことを強く推奨します。到着後に空港のWiFiを探してインストールする手間が省けますし、着陸直後から通信できれば入国審査の待ち時間にホテルの住所を確認したり、配車アプリを準備したりできます。

筆者がシャルル・ド・ゴール空港に到着したとき、事前にインストールしておいたeSIMのおかげで、飛行機を降りてすぐにRoissyBus(空港バス)の時刻をリアルタイムで確認できました。パリの空港は広くて移動が大変なので、到着直後からスマートフォンが使える状態にしておくと心強いです。

eSIMのインストール手順やトラブル対処法はeSIMインストール・設定ガイドに詳しくまとめています。

結論|ヨーロッパ周遊eSIMの選び方

3サービスの中から選ぶ基準は明確です。

費用対効果を重視するならAiralo。39か国対応で料金が最安、トップアップも可能。テザリングにも対応しており、PCを使う方にも対応できます。迷ったらAiraloを選んでおけば大きな失敗はありません。

日本語サポートの安心感を優先するならtrifa。42か国対応で対応国数は最多。料金はAiraloより1〜2割高めですが、eSIMの設定や国境越えのトラブル時に日本語で相談できるのは心強いです。eSIMを初めて使う方に向いています。

データ容量を一切気にしたくないならHolafly。無制限プランは周遊旅行と相性が良く、何か国まわっても容量切れの心配がありません。ただしテザリング非対応で、料金は3サービス中最も高くなります。動画視聴やビデオ通話が多い方、2週間以上の長期周遊を予定している方に適しています。

ヨーロッパ旅行全体のネット環境や準備についてはヨーロッパ周遊のネット戦略ガイドにまとめています。

eSIMサービスの全体比較はeSIM比較まとめ記事に、ヨーロッパ旅行全体のネット準備はヨーロッパ周遊ガイドにまとめてあるので、あわせて参考にしてください。

よくある質問

ヨーロッパ周遊にeSIMは1枚で足りる?
はい。Airalo・trifa・Holaflyいずれもヨーロッパ向けリージョンプランを提供しており、1枚のeSIMで30か国以上をカバーできます。国境を越えるたびにSIMを差し替える必要はありません。
イギリスはEU離脱後もヨーロッパeSIMで使える?
2026年3月時点では、Airalo・trifa・Holaflyのヨーロッパプランにイギリスが含まれています。ただしEUのRoam Like at Home規制の対象外であるため、将来的に対応状況が変わる可能性があります。購入前に対応国リストで確認してください。
スイスはヨーロッパeSIMでカバーされる?
3サービスともスイスを対応国に含めています。スイスはEU非加盟国のためRoam Like at Home規制の適用外ですが、eSIMサービス各社が独自に対応しています。ただし、Airaloの一部プランではスイスが含まれないものもあるため、購入時に対応国リストの確認をおすすめします。
ヨーロッパ旅行では何GBあれば足りる?
1週間の周遊なら、地図・SNS・メッセージ中心の使い方で3〜5GBが目安です。2週間以上の周遊や動画視聴が多い方は10GB以上のプランか、Holaflyの無制限プランを検討してください。
ヨーロッパeSIMでテザリングは使える?
Airaloとtrifaはテザリングに対応しています。Holaflyは2026年3月時点でテザリング非対応のため、PCやタブレットをモバイル回線に繋ぎたい方はAiraloかtrifaを選んでください。

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