台湾旅行のeSIM選び|料金・対応エリア・設定のしやすさで3サービスを比較
台湾は日本から片道3〜4時間で行ける手軽さもあって、週末を含めた短期旅行先として根強い人気があります。台北のMRTは路線が充実していますし、九份や日月潭への日帰り旅行も定番ルートです。ただ、移動中の地図検索や夜市での店探しなど、現地で常時つながるモバイル回線の確保は旅の快適さに直結します。
この記事では、台湾旅行に使えるeSIM3サービス(Airalo、trifa、Holafly)を料金、対応エリア、設定のしやすさの3軸で比較します。筆者は台湾に渡航した経験がないため、実地での速度テストは行っていません。各サービスの公式情報と公開されている利用者レポートをもとにした調査ベースの比較であることを先にお断りしておきます。
eSIMサービスの全体比較は5社比較まとめ記事でも扱っているので、台湾以外の国も含めて検討したい方はそちらもどうぞ。
台湾の通信キャリア事情
台湾の携帯通信市場は主に3社で構成されています。
中華電信(Chunghwa Telecom)は台湾最大手のキャリアで、都市部から山間部まで最も広いカバレッジを持っています。台湾大哥大(Taiwan Mobile)は都市部での速度に定評があり、遠傳電信(Far EasTone)も都市圏で安定した回線を提供しています。
eSIMサービスが接続するキャリアは、Airaloが中華電信または台湾大哥大、trifaが台湾大哥大、Holaflyが中華電信系の回線に接続されるケースが多いとされています。ただしMVNO経由の接続のため、時期やプランによって異なる場合があります。
都市部(台北、台中、高雄)では3社いずれも4G/LTE圏内でカバーされており、実用上の差は小さいとされています。差が出るのは花蓮から太魯閣峡谷にかけての山間部で、中華電信のカバレッジが最も広い傾向にあります。
3サービスの料金比較
台湾向けプランの料金を並べます。2026年3月時点の公式価格です。
| サービス | プラン | 料金 | 日本円換算(1ドル≒150円) |
|---|---|---|---|
| Airalo | 1GB / 7日 | $4.50 | 約675円 |
| Airalo | 3GB / 30日 | $8.00 | 約1,200円 |
| Airalo | 5GB / 30日 | $13.00 | 約1,950円 |
| trifa | 1GB / 7日 | $7.50 | 約1,125円 |
| trifa | 3GB / 30日 | $14.00 | 約2,100円 |
| Holafly | 無制限 / 3日 | $16.00 | 約2,400円 |
| Holafly | 無制限 / 5日 | $22.00 | 約3,300円 |
| Holafly | 無制限 / 7日 | $29.00 | 約4,350円 |
滞在日数別に整理すると、費用対効果の差がより明確になります。
| 滞在日数 | Airalo | trifa | Holafly |
|---|---|---|---|
| 3日 | 1GB/7日 約675円 | 1GB/7日 約1,125円 | 無制限/3日 約2,400円 |
| 5日 | 3GB/30日 約1,200円 | 3GB/30日 約2,100円 | 無制限/5日 約3,300円 |
| 7日 | 5GB/30日 約1,950円 | 3GB/30日 約2,100円 | 無制限/7日 約4,350円 |
3泊4日の旅行であればAiraloの1GBプランが約675円で最安です。地図とSNS中心の使い方なら1GBでも足りますが、余裕を持たせるなら3GBプランの約1,200円が現実的な選択になります。
Holaflyはデータ無制限という強みがありますが、3日間で約2,400円はAiraloの1GBプランの3.5倍以上。短期旅行では割高感があり、5日以上の滞在で動画を頻繁に視聴するケースでないと活かしきれない構造です。
データ容量の選び方を詳しく知りたい方はデータ量の目安ガイドを参照してください。
台湾の主要エリアと通信カバレッジ
台湾旅行でeSIMを使うにあたって、エリアごとの通信事情を調べた結果をまとめます。
台北は台湾最大の都市だけあって、中華電信・台湾大哥大・遠傳電信の3社とも4G/LTEが安定しています。MRT(地下鉄)の駅構内や車内でも問題なく通信できるとの報告が大半です。台北101周辺、西門町、中山エリアなど主要な観光スポットはすべてカバーされています。
九份は台北から日帰りで訪れる人が多い観光地ですが、新北市に位置しており台北の通信圏内に含まれます。山間の集落ですが観光客が多いため基地局の整備が進んでおり、メインの観光エリアでは問題なく通信できます。
台中は台湾第3の都市で、通信インフラは十分に整備されています。日月潭は台中からバスで1時間半ほどの観光地ですが、湖周辺の主要スポットでは4G通信が可能です。ただし、湖畔から離れた山道では電波が弱くなる区間があります。
高雄は台湾南部の中心都市で、MRTも通っておりインフラは整っています。蓮池潭や旗津エリアなどの観光スポットでは通信に困ることはほぼないでしょう。
花蓮・太魯閣峡谷は台湾東部の自然エリアで、通信環境が最も読みにくいポイントです。花蓮市内は問題ありませんが、太魯閣峡谷の渓谷内は場所によって電波が届かない区間があります。中華電信が最もカバレッジが広いとされているため、太魯閣をメインに訪れる予定の方はAiraloやHolaflyなど中華電信回線に接続される可能性が高いサービスを選んでおくのが無難です。トレッキング前にGoogle Mapsのオフラインマップをダウンロードしておくことも推奨します。
設定のしやすさ比較
eSIMの設定手順はサービスによって差があります。各サービスのインストール手順を比較します。
Airaloはアプリ上で購入からインストールまで完結します。購入後にQRコードが表示され、それを読み取ってeSIMをインストールする流れです。手順が画面の指示に沿って進むため迷いにくく、所要時間は5〜10分程度。eSIMの利用経験がある方にはスムーズです。ただし、アプリの表示は英語が中心で、日本語対応は部分的です。
trifaは日本語に完全対応したアプリを提供しています。購入からインストールまですべて日本語で案内されるため、eSIMが初めての方でも手順に迷う可能性が低いのが利点です。さらに、設定でつまずいた場合の日本語チャットサポートが24時間利用できます。eSIM初心者にとってはこのサポート体制が最大の差別化ポイントです。
Holaflyもアプリからインストール可能で、日本語にも対応しています。設定手順はAiraloとほぼ同じQRコード方式ですが、データ無制限プランのため「容量を気にしなくていい」という心理的なハードルの低さがあります。
いずれのサービスも、出発前に自宅のWiFi環境でインストールまで済ませておくのが鉄則です。桃園空港にもフリーWiFiはありますが、到着直後から通信できる状態にしておくほうが圧倒的に便利です。設定手順の詳細はeSIM設定ガイドにまとめてあります。
| 項目 | Airalo | trifa | Holafly |
|---|---|---|---|
| アプリ日本語対応 | 部分的 | 完全対応 | 対応 |
| インストール方式 | QRコード | QRコード | QRコード |
| 設定所要時間 | 5〜10分 | 5〜10分 | 5〜10分 |
| 日本語サポート | なし(英語のみ) | 24時間チャット | チャットあり |
| トップアップ(追加購入) | 可 | 可 | 不可 |
| テザリング | 可 | 可 | 可 |
3サービスの特徴まとめ
調査結果を踏まえて、3サービスの位置づけを整理します。
Airaloは料金面で頭一つ抜けています。1GB/7日で約675円からという価格設定は、3サービスの中で最安。トップアップにも対応しているため、データが足りなくなったらアプリから追加購入できます。英語に抵抗がなければ、台湾旅行用eSIMの第一候補になります。Airaloの詳しいレビューはこちらの記事に書いています。
trifaはAiraloより割高ですが、日本語での設定案内とサポートが付いている安心感があります。「eSIMを初めて使う」「英語のサポートに問い合わせるのは不安」という方にとって、この差額は安心料として妥当です。Airaloとtrifaをもっと詳しく比べたい方は比較記事をご覧ください。
Holaflyはデータ無制限という唯一の強みがあります。動画視聴やテザリングを頻繁に使う方、データ残量を気にしたくない方には選択肢に入ります。ただし、3〜4日の短期旅行では費用対効果の面で見合わないケースが多い構造です。
台湾旅行でeSIMを活用する場面
台湾旅行で実際にモバイル通信を使う場面を具体的に挙げておきます。
MRTの乗り換え検索は台北観光の必需品です。台北のMRTは路線が色分けされていて直感的にわかりやすいものの、乗り換え駅で迷うこともあります。Google Mapsの乗り換え案内があれば、目的地までの最適ルートをすぐに確認できます。
夜市での店探しもモバイル通信の出番です。士林夜市や饒河街夜市では数百の屋台がひしめいており、事前にGoogle Mapsで気になる店をピン留めしておくと効率的に回れます。現地で「この店の評判はどうか」をその場で調べたいときにも通信環境があると便利です。
台湾ではUberの運営が限定的で、代わりにyoxi(ヨクシー)という配車アプリが普及しています。yoxiはトヨタが出資する台湾発の配車サービスで、台北・台中・高雄などの都市部で利用可能です。タクシーの配車にはリアルタイムの通信が必要なので、eSIMがあることで利用の幅が広がります。
九份や日月潭への日帰り旅行では、バスの時刻表確認やルート検索にモバイル通信が欠かせません。特に九份からの帰りのバスは混雑することがあり、リアルタイムで運行状況を確認できるとストレスが減ります。
台湾eSIM選びの判断基準
台湾旅行用のeSIMを選ぶとき、以下の3点で判断するとシンプルです。
1つ目は滞在日数とデータ容量のバランスです。台湾旅行は2泊3日から4泊5日が多いため、1〜3GBプランで足りるケースがほとんどです。地図、SNS、LINEが中心なら1日500MB〜1GBが目安。動画を視聴する場合のみ多めのプランを選んでください。
2つ目は設定サポートの言語です。英語に抵抗がなければAiraloが費用対効果で最も優れています。日本語でのサポートが必要ならtrifaを選んでおくと、設定トラブル時にも安心です。
3つ目は訪問エリアです。台北・台中・高雄など都市部だけの滞在であれば、どのサービスを選んでも通信に困ることはまずありません。太魯閣峡谷など山間部を訪れる予定がある場合は、中華電信回線に接続されるサービスを優先するのが安全策です。
桃園空港到着からeSIMを使うまでの流れ
台湾旅行でeSIMを使う場合の推奨手順をまとめます。
出発の1〜2日前にeSIMアプリ(Airalo、trifa、Holaflyのいずれか)で台湾向けプランを購入し、アプリの指示に従ってeSIMをインストールします。この時点ではeSIM回線はオフのままにしておきます。日本のメイン回線には影響ありません。
桃園空港に着陸したら、iPhoneの「設定」→「モバイル通信」からインストール済みのeSIMをオンに切り替えます。機内モード解除後、数秒〜1分程度で現地キャリアの電波を掴むはずです。
入国審査の列に並んでいる間にGoogle Mapsで空港からホテルまでのルートを検索したり、yoxiの配車準備をしたりできます。桃園空港の到着ロビーにはSIMカウンターもありますが、混雑時は30分以上待つこともあるとのこと。eSIMなら列に並ぶ必要がない分、時間を節約できます。
設定でトラブルが発生した場合の対処法はeSIMトラブルシューティングにまとめてあるので、事前に目を通しておくと安心です。
注意点
台湾旅行でeSIMを使う際に注意しておきたいことを3点挙げます。
1つ目は、太魯閣峡谷やアリ山など山間部では電波が不安定になる可能性がある点です。訪問前にオフラインマップをダウンロードしておくことで、通信が途切れても地図を確認できます。
2つ目は、台湾のフリーWiFi「iTaiwan」の存在です。台北MRTの駅や観光施設で無料WiFiが利用できますが、接続には事前登録が必要で速度も安定しません。eSIMがあればフリーWiFiに依存する必要がなくなり、セキュリティ面でも安心です。フリーWiFiのリスクについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
3つ目は、台湾ドルの支払い環境です。台湾は夜市や小規模店舗では現金主義の場所がまだ多く、「近くのATMを探す」「レートを確認する」といった場面でモバイル通信が活躍します。
用途別のおすすめ
台湾旅行のeSIMは、以下の基準で選ぶのがシンプルです。
費用対効果重視 → Airalo(1GB/7日で約675円)。3サービスの中で最安であり、トップアップ対応のため容量不足にも柔軟に対処できます。
安心感重視 → trifa(1GB/7日で約1,125円)。完全日本語対応のアプリと24時間日本語チャットサポートで、eSIM初心者にも安心の設計です。
データ容量を気にしたくない → Holafly(無制限/3日で約2,400円)。5日以上の滞在で動画やテザリングを多用する方に向いています。3泊4日以内の短期旅行では割高になりがちです。
台湾のネット環境全般については台湾旅行のネット準備ガイドに詳しく書いてあるので、eSIM以外の情報も含めて知りたい方はあわせてどうぞ。eSIMサービスの全体比較はこちらの記事にまとめています。
よくある質問
台湾旅行は何GBあれば足りる?
台湾のeSIMで通話はできる?
九份や太魯閣峡谷でもeSIMは使える?
台湾でeSIMを使うのにVPNは必要?
桃園空港でSIMを買うのとeSIMではどちらがお得?
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