Surfshark海外旅行レビュー|格安VPNの実力を旅行者視点で検証
Surfsharkは、NordVPN・ExpressVPNと並ぶ大手VPNサービスの一角です。
筆者はNordVPNをメインで使っていますが、「大手3社を自分で比較しないとレビューの説得力がない」という考えから、Surfsharkも2年プランを契約してテストしてきました。バンコク、ホーチミン、台北と持ち歩いた結果、Surfsharkの「向いている人」と「向いていない人」がはっきり見えてきたので、この記事にまとめます。
結論を先に言えば、Surfsharkは「VPNにあまりお金をかけたくない旅行者」と「家族全員のデバイスを1契約でカバーしたい人」に最適な選択肢です。ただし、速度や安定性ではNordVPNに一歩譲ります。その理由を、実体験とデータを交えて書いていきます。
※TravelStackはアフィリエイトプログラムに参加しています。記事内のリンクから商品を購入した場合、筆者に報酬が支払われることがありますが、それによって記事の結論を変えることはありません。
結論:予算重視の旅行者と家族旅行に最適な一台
Surfsharkの最大の強みは2つあります。月額約$2.49(2年プラン)という大手3社で最安の価格設定と、同時接続デバイス数が無制限であることです。
NordVPNの2年プラン月額$3.39と比べて約27%安く、ExpressVPNの1年プラン月額$8.32と比べると約70%安い。この価格差は、特に長期で使うほど効いてきます。2年間の総額で見ると、NordVPNとの差額は約$21.60、ExpressVPNとの差額は約$140にもなります。
さらに、デバイス無制限という点は家族旅行者にとって見逃せないメリットです。4人家族でスマホとタブレットを全員持っていれば、それだけで8台。NordVPNの10台制限では足りなくなる場面もありますが、Surfsharkなら台数を気にする必要がありません。
一方で、速度はNordVPN・ExpressVPNにやや劣り、サーバーネットワークの規模も小さめです。中国での接続も不安定。安さとデバイス数のメリットが、この弱点を上回るかどうかが判断のポイントです。
Surfshark公式サイトへ →(2年プラン月額$2.49〜・30日間返金保証付き)
NordVPN・ExpressVPNとの詳しい比較はVPN比較記事にまとめています。
Surfsharkを試した理由
NordVPNをメインで使い、ExpressVPNも検証用に契約している筆者が、なぜSurfsharkまで手を出したのか。
きっかけは家族旅行でした。妻と子ども2人を連れてバンコクに行く際、全員のスマホとタブレットにVPNを入れたいと思ったのですが、NordVPNの10台制限では微妙に足りなくなる可能性がありました。自分のスマホ、PC、タブレット、妻のスマホ、子どもたちのタブレット2台で計6台。これに自宅のPCやルーターを加えると、10台はわりとすぐ埋まります。
Surfsharkならデバイス無制限なので、台数を数える必要がない。しかも月額はNordVPNより安い。これは試す価値があると判断して、2年プランを契約しました。
セットアップ:シンプルで迷わない
Surfsharkのセットアップは、NordVPNやExpressVPNと同様に簡単です。
公式サイトでプランを選択し、メールアドレスと支払い情報を入力。アプリをダウンロードしてログインすれば、すぐに使えます。所要時間は5〜10分程度です。
アプリのUIは清潔感があり、画面中央の「接続」ボタンと国名一覧が主な要素です。ExpressVPNほど極端にシンプルではないものの、NordVPNの地図UIよりは直感的だと感じました。初めてVPNを使う人でも、迷うことはまずないはずです。
家族のデバイスへのインストールも、同じアカウントでログインするだけ。台数を気にせず次々と追加できるのは、地味ですが実際にやってみるとストレスが少ないです。
WireGuardプロトコル:十分な速度だが大手2社にはやや劣る
Surfsharkが採用しているのは、業界標準のWireGuardプロトコルです。NordVPNのNordLynx(WireGuardベース)、ExpressVPNのLightway(独自開発)と比べると、純正のWireGuardをそのまま使っている形です。
筆者の自宅環境(東京、光回線)での実測値です。
| 条件 | 下り速度 | 上り速度 | Ping |
|---|---|---|---|
| VPNなし | 96Mbps | 89Mbps | 4ms |
| Surfshark(WireGuard) | 71Mbps | 62Mbps | 12ms |
| Surfshark(OpenVPN) | 42Mbps | 34Mbps | 19ms |
| NordVPN(NordLynx)参考値 | 82Mbps | 74Mbps | 8ms |
| ExpressVPN(Lightway)参考値 | 79Mbps | 71Mbps | 9ms |
WireGuardでの速度低下は約26%。NordLynxの約15%、Lightwayの約18%と比べると、差が出ています。71Mbpsという数値自体は4K動画やビデオ会議に十分ですが、NordVPNやExpressVPNと直接比較すると見劣りするのは事実です。
Pingも12msとやや高め。オンラインゲームのような低遅延が求められる用途では、この差が気になるかもしれません。
海外での実使用レポート
ここからは、各国で実際にSurfsharkを使った体験を書きます。
バンコク:家族4人で使っても問題なし
バンコクのホテルWi-Fiで、家族4人のデバイス(スマホ4台、タブレット2台)を同時にSurfsharkへ接続してテストしました。
| 条件 | 下り速度 | 上り速度 |
|---|---|---|
| VPNなし | 48Mbps | 22Mbps |
| Surfshark(WireGuard) | 34Mbps | 15Mbps |
| NordVPN(NordLynx)参考値 | 41Mbps | 18Mbps |
NordVPNとの速度差は7Mbpsほど。体感では動画視聴やSNSの閲覧に支障はなく、家族全員が同時にスマホを使っていても特に遅さを感じませんでした。
ホテルのWi-FiセキュリティについてはフリーWi-Fiの危険性と対策も参考にしてください。公共Wi-Fiでは、VPNの有無がセキュリティに直結します。
ホーチミン:CleanWebが地味に活躍
ホーチミンでは、カフェのフリーWi-Fiを使う機会が多かったのですが、ここでSurfshark独自のCleanWeb機能が役立ちました。
CleanWebは広告やトラッカー、マルウェアサイトへのアクセスをブロックする機能です。東南アジアのフリーWi-Fiでは、接続時にポップアップ広告が大量に表示されたり、怪しいリダイレクトが発生したりすることがあります。CleanWebをオンにしておくと、そうした煩わしさがかなり軽減されました。
NordVPNにも類似の「脅威対策」機能がありますが、Surfsharkの場合はアプリ内のトグル一つでオン・オフできる手軽さがあります。
台北:MultiHop接続を試す
台北では、SurfsharkのMultiHop(マルチホップ)機能を試してみました。これは通信を2つのVPNサーバー経由でルーティングする機能で、通常のVPN接続よりもプライバシーが強化されます。
台北→シンガポール→東京という経路で接続したところ、速度は38Mbpsまで落ちましたが、接続自体は安定していました。日常使いには通常のVPN接続で十分ですが、セキュリティを特に重視する場面(公共のPCからのネットバンキングなど)では、あると安心できる機能です。
ストリーミング対応状況
海外から日本のコンテンツを視聴するために、主要サービスでテストしました(2026年3月時点)。
| サービス | 視聴可否 | 備考 |
|---|---|---|
| Netflix JP | 一部不安定 | サーバーによってはブロックされる場合あり |
| TVer | 視聴可 | 安定して視聴可能 |
| ABEMA | 視聴可 | プレミアムコンテンツも問題なし |
| Radiko | 視聴可 | 位置情報オフが必要 |
| Amazon Prime Video JP | 視聴可 | 概ね安定 |
| DAZN JP | 不安定 | ブロックされることが多い |
正直に書くと、Netflix JPについてはNordVPNのほうが安定しています。Surfsharkでも視聴できる場合が多いのですが、接続するサーバーによってはブロックされることがあり、その都度サーバーを切り替える手間が発生しました。NordVPNではそのような手間はほぼありません。
TVerとABEMAについては問題なく視聴でき、NordVPNとの差は感じませんでした。
中国での接続:正直なところ心もとない
Surfsharkには「NoBordersモード」という、ネットワーク制限のある国で使うための機能がありますが、中国での実効性については疑問が残ります。
筆者自身は中国でSurfsharkを使ったわけではありませんが、複数のレビューや現地在住者の報告を総合すると、2025年以降のグレートファイアウォール強化に対してSurfsharkの対応は十分とは言えないようです。NordVPNの難読化サーバーや、ExpressVPNのLightwayプロトコルと比べると、中国での突破率は低いとされています。
中国渡航が主な目的でVPNを選ぶ場合、Surfsharkは推奨しません。NordVPNを第一候補にすべきです。
料金プランの分析
Surfsharkの料金体系を、大手3社比較の視点で整理します(2026年3月時点)。
| プラン | Surfshark | NordVPN | ExpressVPN |
|---|---|---|---|
| 2年プラン月額 | $2.49(約370円) | $3.39(約510円) | なし |
| 1年プラン月額 | $3.99(約600円) | $4.99(約750円) | $8.32(約1,250円) |
| 月額プラン | $15.45(約2,320円) | $12.99(約1,950円) | $12.95(約1,940円) |
2年プランで比較すると、Surfsharkが最安です。月額の差はNordVPNと$0.90、年間にすると約$10.80。劇的な差ではないものの、2年間で約$21.60の節約になります。
注意すべきは月額プランの価格です。$15.45は大手3社の中で最も高く、短期利用ではSurfsharkの価格メリットがなくなります。費用対効果を活かすなら、2年プラン一択です。
30日間の返金保証はNordVPN・ExpressVPNと同様に用意されています。
NordVPN・ExpressVPNとの正直な比較
筆者が3社すべてを使った上での率直な比較です。
| 項目 | Surfshark | NordVPN | ExpressVPN |
|---|---|---|---|
| 月額(最安プラン) | $2.49(2年) | $3.39(2年) | $8.32(1年) |
| 同時接続台数 | 無制限 | 10台 | 8台 |
| プロトコル | WireGuard | NordLynx | Lightway |
| 速度(東京・光回線) | 71Mbps | 82Mbps | 79Mbps |
| サーバー設置国 | 100か国以上 | 111か国以上 | 105か国以上 |
| Netflix JP安定性 | やや不安定 | 安定 | 安定 |
| 中国での安定性 | 不安定 | 難読化サーバーで安定 | やや不安定 |
| 独自機能 | CleanWeb、MultiHop | 脅威対策、メッシュネット | MediaStreamer |
| UIのわかりやすさ | わかりやすい | 標準的 | 非常にシンプル |
速度と安定性ではNordVPNが頭一つ抜けています。ExpressVPNはUIの完成度と接続の速さが光ります。Surfsharkは価格とデバイス数で差別化している構図です。
3社の詳しい比較はVPN比較記事にまとめていますので、そちらも参考にしてください。
Surfsharkが向いている人・向いていない人
テスト結果と使用感を踏まえて整理します。
向いているのは、VPNの費用をできるだけ抑えたい方。家族で旅行することが多く、全員のデバイスを1契約でカバーしたい方。VPNに求めるのが「基本的なセキュリティ確保とストリーミング視聴」で、最高速度は求めない方です。
一方、VPN接続の速度と安定性を最優先する方、海外からNetflix JPを確実に視聴したい方、中国渡航が多い方には、NordVPNのほうが適しています。ExpressVPNとの比較では、UIのシンプルさと接続の速さを重視するならExpressVPN、価格とデバイス数を重視するならSurfsharkという棲み分けです。
NordVPNの詳しいレビューはNordVPNレビュー記事、ExpressVPNについてはExpressVPNレビュー記事をご覧ください。
まとめ:「安く、家族全員で使える」という明確な強み
Surfsharkは、大手3社の中で最も安く、デバイス数の制限がない。この2つの強みは、特に家族旅行者にとって実用的なメリットです。
速度はNordVPNやExpressVPNに劣りますが、71Mbps出ていれば日常的な用途で困ることはまずありません。TVerやABEMAのストリーミングも安定しており、「ホテルのWi-Fiを安全に使いたい」「海外から日本の番組を観たい」という基本的なニーズには十分応えてくれます。
ただし、Netflix JPの安定性や中国での接続を考えると、信頼性ではNordVPNに軍配が上がります。筆者自身のメインVPNは引き続きNordVPNですが、家族旅行用のサブとしてSurfsharkを残しておく価値は十分にあると感じています。
予算を抑えたい方は、まず30日間の返金保証を使って試してみてください。NordVPNとの月額$0.90の差が気にならない方は、最初からNordVPNを選ぶほうが長期的に満足度は高いと思います。
Surfshark公式サイトへ →(2年プラン月額$2.49〜・30日間返金保証付き)
海外でVPNを使うにはデータ通信環境が必要です。eSIMを出発前にセットアップしておけば、到着直後からVPNを使えます。eSIMの選び方は海外eSIM比較記事にまとめています。
また、ホテルやカフェのフリーWi-Fi利用時のリスクと対策についてはフリーWi-Fiの危険性と対策も参考にしてください。
よくある質問
SurfsharkとNordVPNはどちらがおすすめ?
Surfsharkは中国で使える?
Surfsharkで日本のNetflixやTVerは見られる?
Surfsharkのデバイス無制限とは?
Surfsharkの返金保証はある?
あわせて読みたい
ExpressVPN海外旅行レビュー|速度・使いやすさ・料金を旅行者視点で検証
ExpressVPNを海外旅行・出張で実際に使い、速度・UI・ストリーミング対応・料金を旅行者視点で検証しました。Nor...
NordVPNを2年使った正直な感想|海外出張で手放せなくなった理由
NordVPNを2年間、海外出張や旅行で使い続けた筆者が、実測データと実体験をもとに正直にレビューします。
【2026年】海外旅行におすすめのVPN 5選|実測速度で徹底比較
【2026年3月更新】海外旅行のVPNを実測テスト。速度・価格・安定性で5つのサービスを徹底比較し、本当に使えるVPNだ...
無料VPNはなぜ危険なのか|タダで使える裏側にあるリスクを解説
無料VPNの危険性を具体的に解説。データ収集、速度低下、マルウェアのリスクと、安全な代替手段を紹介します。