プライオリティパスが無料でもらえるクレジットカード5枚を比較する
プライオリティパスを自分で契約すると、最上位のPrestige会員で年間469米ドル(約7万円)かかります。これがクレジットカードの付帯特典であれば、カードの年会費の中に含まれています。
年会費11,000円のカードにPrestige相当のプライオリティパスがついてくる。冷静に考えると破格です。ただし、カードによって利用回数の制限や同伴者料金に大きな差があるため、「プライオリティパスがつく」という一点だけで選ぶと損をすることもあります。
この記事では、プライオリティパスが無料で付帯するクレジットカード5枚を、年会費・利用回数・同伴者料金の3軸で比較しました。
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結論:コスパだけなら楽天プレミアムカード。ただし目的で最適解は変わる
先に結論を書きます。プライオリティパス目的でカードを選ぶなら、年会費11,000円で利用回数無制限の楽天プレミアムカードが最もコストパフォーマンスに優れます。
ただし「年に何回使うか」「同伴者がいるか」「他の特典も重視するか」によって最適なカードは変わります。年に1回しか海外に行かないなら、そもそもプライオリティパス付きのカードが必要かどうかから考え直したほうがよいかもしれません。
プライオリティパスの仕組み — 3つの会員ランク
プライオリティパスには3つの会員ランクがあります。
Standard(年会費99米ドル)は、ラウンジ利用のたびに1回35米ドルがかかります。会員証としての役割だけで、実質的なメリットは薄いです。
Standard Plus(年会費329米ドル)は、年10回まで無料で利用でき、11回目以降は1回35米ドルです。
Prestige(年会費469米ドル)は、回数無制限で利用できます。頻繁に海外へ行く方向けの最上位ランクです。
クレジットカードに付帯するプライオリティパスは、多くの場合Prestige相当です。ただし一部のカードでは利用回数に制限が設けられているため、「Prestige相当」の内容はカードごとに確認する必要があります。
利用できるラウンジは世界148か国、1,600か所以上。成田や関西はもちろん、バンコク・スワンナプーム、シンガポール・チャンギ、ロンドン・ヒースローなど、主要空港のほとんどにプライオリティパス対応ラウンジがあります。
5枚の比較表
| カード名 | 年会費(税込) | 利用回数 | 同伴者料金 | 国際ブランド | 主な追加特典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 無制限 | 1名3,300円 | VISA/Mastercard/JCB | 楽天市場5倍ポイント |
| アメックスゴールド | 31,900円 | 年2回無料 | 1名3,300円 | American Express | 旅行保険充実、手荷物配送 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | 無制限 | 1名3,300円 | VISA | ポイント還元率最大15% |
| セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | 22,000円 | 無制限 | 1名3,300円 | American Express | JALマイル還元率1.125% |
| JCBゴールド ザ・プレミア | 16,500円 | 無制限 | 対象外 | JCB | JCBスターメンバーズ特典 |
この比較表を見ると、年会費と利用回数のバランスで楽天プレミアムカードが突出しているのがわかります。ただし「年2回しかラウンジを使わない」のであれば、アメックスゴールドの年2回無料でも足りてしまう場合があります。
楽天プレミアムカード — 年会費11,000円でPrestige相当は破格
プライオリティパス付きカードの中で、年会費が最も低いのが楽天プレミアムカードです。年会費11,000円(税込)でプライオリティパスのPrestige会員に登録でき、利用回数に制限はありません。
楽天市場での買い物がポイント5倍になるため、楽天経済圏を使っている方なら年会費の元は比較的取りやすいです。海外旅行傷害保険は最高5,000万円(自動付帯+利用付帯)と、ゴールドカードとしては標準的な水準です。
注意点としては、国際ブランドにAmerican Expressを選べないこと。VISA・Mastercard・JCBの3択になります。海外利用を考えると、VISAかMastercardを選ぶのが無難です。
同伴者は1名につき3,300円(税込)で利用できます。家族連れの場合、同伴者料金は別途かかる点は理解しておく必要があります。
コスパで考えると、プライオリティパスを年3回以上使うならこのカードが最適解です。年会費11,000円÷3回=1回あたり約3,667円。通常のPrestige会員(約7万円)と比較すれば明らかにお得です。
アメックスゴールド — 旅行特典のトータルパッケージ
アメックスゴールドの年会費は31,900円(税込)。プライオリティパスはStandard会員として登録され、年2回までラウンジを無料利用できます。3回目以降は1回あたり35米ドルが発生します。
「年2回だけ?」と感じるかもしれませんが、アメックスゴールドの本質はプライオリティパスだけではありません。海外旅行傷害保険は最高1億円(利用付帯で満額)、手荷物無料宅配サービス、空港送迎サービスなど、旅行周辺の特典が幅広く揃っています。
ただし、プライオリティパスだけを目的にアメックスゴールドを持つのは割高です。年2回のラウンジ利用に31,900円を払うなら、楽天プレミアムカードのほうが圧倒的に安い。アメックスゴールドは、旅行特典全体を含めてコストに納得できる方に向いています。
アメックスゴールドの海外旅行関連スペックについてはアメックスゴールドの詳細レビューで掘り下げています。
三井住友カード プラチナプリファード — ポイント還元に全振り
年会費33,000円(税込)の三井住友カード プラチナプリファードは、プライオリティパスが無制限で利用可能です。
このカードの特徴はポイント還元率の高さです。通常還元率1.0%に加え、特約店での利用で最大15%還元。SBI証券のクレカ積立では5.0%還元(年間上限あり)と、ポイント特化型のプラチナカードです。
プライオリティパスはあくまで付帯特典の一つであり、カードの主軸はポイント還元にあります。「プライオリティパスも使いたいし、日常の買い物でもポイントを効率よく貯めたい」という方に適しています。
海外旅行傷害保険は最高5,000万円(利用付帯)。年会費33,000円のプラチナカードとしてはやや控えめな金額ですが、ポイント還元で年会費の元を取りやすい設計になっているため、保険は別途手当てする考え方でもよいでしょう。
国際ブランドはVISAのみ。海外での利用可能範囲は広く、タッチ決済にも対応しています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス — 個人事業主・フリーランス向け
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの年会費は22,000円(税込)。プライオリティパスはPrestige相当で利用回数無制限です。
「ビジネス」と名がついていますが、会社員の副業用や個人事業主でも申込可能です。経費精算を1枚にまとめたい方に向いています。
JALマイルの還元率が最大1.125%と高く、JALマイラーにとっては魅力的なカードです。SAISON MILE CLUBに登録することで、ショッピング利用額に対して1,000円につき10マイルが貯まります。
同伴者料金は1名3,300円(税込)。国際ブランドはAmerican Expressのみのため、海外では使えない店舗がある点に注意が必要です。VISAかMastercardのサブカードを1枚持っておくことをおすすめします。
出張が多いフリーランスや個人事業主で、JALマイルを貯めながらプライオリティパスも使いたい方にはバランスのよい選択肢です。
JCBゴールド ザ・プレミア — JCBヘビーユーザーの特権
JCBゴールド ザ・プレミアは、年会費16,500円(税込、JCBゴールド11,000円+サービス年会費5,500円)でプライオリティパスが無制限に利用できます。
ただし、このカードには大きな前提条件があります。JCBゴールドを保有した上で、2年連続で年間100万円以上のカード利用がないと招待(インビテーション)が届きません。自分から申し込むことはできないカードです。
プライオリティパスの利用は本会員のみが対象で、同伴者の利用は基本的にできません。一人旅や出張が中心の方であれば問題ありませんが、家族旅行で使いたい場合は別のカードを検討してください。
JCBの海外加盟店数はVISAやMastercardに比べて限られるため、海外メインで使うには心もとない面があります。国内利用がメインでJCBのポイントプログラムを活用している方が、追加のメリットとしてプライオリティパスを手に入れる、という位置づけのカードです。
利用回数別のコストパフォーマンス
プライオリティパスの価値は、年間何回使うかで大きく変わります。
年1回の利用なら、正直なところどのカードでも年会費の元を取るのは難しいです。航空会社のラウンジ(ビジネスクラス利用時など)や、クレジットカード会社が提供する国内空港ラウンジで十分かもしれません。年会費無料のカードで国内空港のカードラウンジを使うほうが経済的です。年会費無料カードの選び方は海外旅行クレジットカード5枚比較の記事で詳しくまとめています。
年2〜3回の利用なら、楽天プレミアムカード(11,000円)が最もコスパが高いです。1回あたりのコストは3,667〜5,500円。プライオリティパスの通常料金(Prestige会員469米ドル)と比べれば圧倒的に安いですが、「年会費を払ってまで空港ラウンジに入る必要があるか」は一度冷静に考えてみてください。
年4回以上の利用なら、楽天プレミアムカードの1回あたりコストは2,750円以下になります。ここまでくると、プライオリティパス付きカードを持つ合理性は十分です。トランジットの長い旅程を年に何度も組む方や、出張の多いビジネスパーソンにはありがたい存在になります。
筆者がプライオリティパスに助けられた場面
筆者はこれまで32か国以上を旅してきましたが、プライオリティパスのラウンジが本当にありがたかったのは華やかな場面ではなく、むしろトラブルの場面でした。
一つはドバイでの6時間トランジット。深夜0時に到着し、早朝6時のフライトまでひたすら待つ必要がありました。一般エリアのベンチは硬く、照明は煌々と点いたまま。プライオリティパスでラウンジに入ると、リクライニングシート、シャワー、温かい食事が用意されていました。6時間の苦行が、6時間の休息に変わった瞬間です。
もう一つはヨーロッパ周遊中のフライトディレイ。出発が3時間遅れると告げられたとき、ゲート前で3時間待つか、ラウンジでWi-Fiとコーヒーを確保するかでは精神的な負担がまったく違いました。
逆に、短いトランジット(1〜2時間)ではラウンジに行く時間がもったいないこともあります。搭乗ゲートから遠いラウンジだと、移動だけで15分かかる場合もあるためです。プライオリティパスは「時間に余裕があるときの味方」と考えるのが現実的です。
知っておくべき注意点
プライオリティパスを使い始める前に、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
デジタル会員証への移行が進んでいます。以前は物理カードが届くまで2〜3週間かかりましたが、現在はプライオリティパスの公式アプリでデジタル会員証を表示できるカードが増えています。旅行直前にカードを申し込んでも、アプリ経由であれば間に合う場合があります。ただし、カードの発行自体に1〜2週間かかるため、余裕をもって準備してください。
同伴者料金はカード会員本人の年会費とは別に発生します。1名あたり3,300円(税込)が一般的です。4人家族で利用すると、本人以外の3名分で9,900円。年2回利用すれば同伴者料金だけで19,800円になります。家族連れの場合、同伴者料金を含めたトータルコストで比較することが大切です。
プライオリティパス対応の「レストラン」や「リフレッシュ施設」は、ラウンジとは扱いが異なるケースがあります。一部のレストランでは利用金額に上限が設定されていたり、特定のメニューに限定されていたりします。ラウンジと同じ感覚で入ると想定外の請求が来ることがあるため、事前にアプリで条件を確認しましょう。
混雑時には入場を断られることもあります。特にバンコク・スワンナプーム空港やシンガポール・チャンギ空港のプライオリティパスラウンジは混雑しやすく、ピーク時間帯にはウェイティングが発生する場合もあります。
どのカードを選ぶべきか — 3つの判断基準
最後に、カード選びの判断基準を整理します。
プライオリティパスのコスパだけで選ぶなら、楽天プレミアムカード一択です。年会費11,000円で利用回数無制限。これに勝るコスパのカードは2026年時点で存在しません。
旅行特典を総合的に求めるなら、アメックスゴールドかセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスが候補になります。プライオリティパス以外の特典(保険、手荷物配送、マイル還元)も含めた総合力で判断してください。アメックスゴールドはプライオリティパスの利用が年2回に限られるため、ラウンジの利用頻度が低い方に適しています。
日常のポイント還元も重視するなら、三井住友カード プラチナプリファードが選択肢に入ります。プライオリティパスはあくまで付帯特典の一つとして、日常利用のポイント還元でカードの年会費を回収する設計です。
そもそも年に1回しか海外に行かないなら、プライオリティパス付きカードではなく、年会費無料のカードで十分です。浮いた年会費を旅行費用に回すほうが、よほど有意義な使い方ではないでしょうか。
クレジットカードを何枚持つべきかという問題についてはカード枚数の考え方の記事で整理しています。海外旅行のための通信環境も含めて準備したい方は、eSIM比較やVPN比較もあわせてご覧ください。
よくある質問
プライオリティパスとは何?
プライオリティパスの同伴者は無料?
プライオリティパスで使えるラウンジはどこで確認できる?
年会費無料でプライオリティパスがつくカードはある?
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