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海外旅行のガジェット持ち物リスト|忘れると困るIT系アイテム

結論から言うと、海外旅行のガジェット類で本当に必要なものは5つです。スマートフォン、充電器(USB-C)、変換プラグ、モバイルバッテリー、そしてeSIM。この5つがあれば、ほとんどの国で困ることはありません。

逆に、あれもこれもと詰め込むと荷物が重くなり、旅行中のフットワークが悪くなります。筆者は30か国以上の渡航経験を通じて、持ち物リストを何度も見直してきました。最初の頃はポケットWiFi、変圧器、ノートPC、カメラと荷物だらけでしたが、今はバックパック1つに収まる量まで絞り込んでいます。

この記事では、海外旅行に持っていくべきガジェット・IT系アイテムを「必須」「あると便利」「実は不要」の3段階に分けて整理します。

必須アイテム5選

この5つは渡航先を問わず必ず持っていくものです。1つでも欠けると旅行中に確実に困ります。

1. USB-C充電器(GaN・複数ポート)

スマートフォン、イヤホン、モバイルバッテリー。充電が必要なデバイスは複数あります。これらを1台で賄えるGaN(窒化ガリウム)タイプの小型充電器が、海外旅行には最適です。

選ぶ際のポイントは3つあります。

1つ目は出力です。最低でも30W以上、できれば45W以上のものを選んでください。スマートフォンの急速充電に対応できるほか、USB PD対応のノートPCも充電できる場合があります。

2つ目はポート数です。USB-Cが2ポートあると、スマホとイヤホンを同時に充電できて便利です。USB-Aポートもあると古いデバイスにも対応できますが、今はUSB-C 2ポートのモデルで十分でしょう。

3つ目はサイズです。GaN充電器は従来のシリコンタイプと比べて大幅に小型化されています。Anker Nano IIシリーズやUGREEN Nexodeシリーズなど、手のひらに収まるサイズで45W〜65Wの出力を持つモデルが各社から出ています。

筆者はAnkerの65W 2ポートモデルを使っています。スマホの急速充電とMacBook Airの充電が1台で済むので、充電器を1つにまとめられるのが大きな利点です。

なお、日本の家電製品は100V対応ですが、最近のGaN充電器はほぼすべてが100V〜240V対応(ユニバーサル対応)です。充電器本体に「Input: 100-240V」と記載があれば、変圧器なしでそのまま海外で使えます。

2. 変換プラグ(マルチタイプ)

日本のコンセント形状はAタイプですが、世界的に見るとAタイプがそのまま使える国は少数派です。ヨーロッパはCタイプ、イギリスはBFタイプ(通称Gタイプ)、オーストラリアはOタイプと、地域によってコンセントの形状が異なります。

おすすめは、1つで主要な形状すべてに対応できるマルチタイプ(ユニバーサル)の変換プラグです。価格は1,000円〜2,000円程度で、これ1つあれば世界中どこでも使えます。

変圧器が必要かどうかを心配する方もいますが、スマホの充電器、ノートPCの充電器、モバイルバッテリーなどの電子機器は基本的に100V〜240V対応です。変圧器が必要になるのは日本仕様のドライヤーやヘアアイロンなどの熱器具くらいですが、これらはホテルに備え付けのものを使うか、海外対応モデルを別途購入するほうが現実的です。

渡航先別コンセント形状早見表

地域主な国コンセント形状電圧
東南アジアタイ、ベトナム、シンガポールA / B / C220V
東アジア韓国、台湾、香港A / C / BF110V〜220V
ヨーロッパフランス、ドイツ、イタリアC / SE230V
イギリスイギリス、マレーシアBF230V〜240V
オセアニアオーストラリア、ニュージーランドO230V〜240V
北米アメリカ、カナダA120V
中東UAE、トルコBF / C220V〜240V

韓国やアメリカなど、Aタイプと形状が似ている国でも微妙に形状が異なる場合があるため、マルチタイプを持っていくのが確実です。

3. モバイルバッテリー

海外旅行中はスマホの使用頻度が跳ね上がります。地図アプリ、翻訳アプリ、カメラ、SNS、配車アプリと、1日中画面を点けていることも珍しくありません。普段はバッテリーが1日持つスマホでも、旅行中は夕方には残量が心もとなくなることがあります。

容量の目安は10,000mAh〜20,000mAhです。10,000mAhでスマホ約2回分のフルチャージが可能です。1日中外出する日が多い旅行なら20,000mAhあると安心ですが、そのぶん重量が増えるので持ち歩きやすさとのバランスを考えてください。

飛行機への持ち込みに関しては、後ほど詳しく解説します。

4. eSIM(出発前にインストール)

海外での通信手段として、eSIMは現在最も手軽な選択肢です。物理SIMカードの差し替えが不要で、オンラインで購入・インストールが完結します。現地到着後すぐにデータ通信が使えるため、空港でSIMカードを買う手間も列に並ぶ時間も省けます。

eSIMの選び方や主要サービスの比較は海外eSIM比較の記事でまとめています。自分のスマホがeSIMに対応しているか分からない場合は、eSIM対応スマホ一覧の記事で確認できます。

eSIMのインストールは出発前に自宅のWiFi環境で済ませておくことを強くおすすめします。詳しい設定手順はスマホの海外旅行向け設定の記事を参照してください。

5. スマートフォン本体の確認

持ち物リストに「スマートフォン」と書くと当たり前に見えますが、確認すべきは「海外旅行に耐えられる状態かどうか」です。

まず、ストレージの空き容量を確認してください。旅行中は写真や動画でストレージが急速に消費されます。出発前に不要なアプリやデータを整理し、最低でも10GB以上の空きを確保しておきたいところです。

次に、OSのアップデートを済ませてください。セキュリティパッチが古いまま海外のフリーWiFiに接続するのはリスクがあります。

最後に、スマホのバッテリー状態を確認してください。iPhoneなら「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で最大容量を確認できます。80%を切っていると1日持たない可能性が高いので、出発前にバッテリー交換を検討してください。

あると便利なアイテム

必須ではないものの、旅行の快適さを大きく向上させるアイテムです。

ノイズキャンセリングイヤホン

長時間のフライト、空港での待ち時間、移動中の電車やバス。海外旅行では騒がしい環境に長時間いることが多くあります。ノイズキャンセリング(ANC)対応のイヤホンがあると、騒音から解放されて移動時間の快適さが格段に上がります。

AirPods ProやSONY WF-1000XMシリーズなど、完全ワイヤレスタイプが荷物としてもかさばらず旅行向きです。機内でのアナウンスを聞き逃さないよう、外音取り込みモードに切り替えられるモデルを選んでください。

Apple AirTag・紛失防止タグ

スーツケースに入れておけば、預け入れ荷物がどこにあるかスマホで追跡できます。航空会社によるロストバゲージ(荷物の紛失・遅延)は決して珍しい話ではなく、2023年のSITAの調査では全世界で約2,600万個の預け入れ荷物が遅延・紛失したと報告されています。

AirTagの場合、Appleの「探す」ネットワークを利用して位置を追跡します。世界中のiPhoneやiPadが中継器になるため、空港や市街地であればかなりの精度で位置を特定できます。

Android ユーザーの場合は、Samsung Galaxy SmartTagやTileなどの紛失防止タグが代替になります。ただし、追跡ネットワークの規模ではAppleの「探す」ネットワークが現時点で最も広範です。

筆者はスーツケースに1つ、バックパックに1つAirTagを入れています。ロストバゲージの経験はまだありませんが、空港のターンテーブルで自分の荷物が回ってくるのを待つ間、「探す」アプリで荷物の位置を確認できるだけで安心感が違います。

延長ケーブル(電源タップ)

海外のホテルで意外と困るのが、コンセントの数と位置です。ベッドサイドにコンセントがない、洗面台のそばに1口しかない、といった状況は珍しくありません。

1〜1.5m程度の短い延長ケーブル(電源タップ)を持っていくと、コンセントの位置を気にせず充電できます。USB-Aポートやサージプロテクター(雷サージ対策)が付いたモデルもありますが、シンプルに2〜3口の延長ケーブルで十分です。

注意点として、延長ケーブルの先端(プラグ部分)は日本のAタイプなので、変換プラグと組み合わせて使います。変換プラグに延長ケーブルを挿し、延長ケーブルに充電器やデバイスを接続する形です。こうすれば、変換プラグ1つで複数のデバイスを同時に充電できます。

USB-Cケーブル(予備)

充電ケーブルは壊れやすい消耗品です。旅行中にケーブルが断線すると、代わりを探すのに苦労します。特に海外のコンビニや空港ショップで買うケーブルは品質にばらつきがあり、充電速度が遅かったり、データ転送に対応していなかったりすることがあります。

USB-Cケーブルを1〜2本、予備としてバッグに入れておけば安心です。長さは1mのものが汎用性が高く使いやすいでしょう。

実は不要なアイテム

一般的に「海外旅行に必要」と言われがちですが、現在では不要、あるいは他のアイテムで代替できるものです。

ポケットWiFi(モバイルWiFiルーター)

かつては海外旅行の通信手段といえばポケットWiFiが定番でしたが、eSIMの普及によって必要性は大幅に下がりました。

ポケットWiFiのデメリットは明確です。端末の持ち歩きが必要、充電が必要(端末がもう1台増える状態)、返却の手間、紛失時の弁償リスク。一方、eSIMならスマホ1台で完結します。

ポケットWiFiが有利になるケースは限定的です。複数人で1回線をシェアしたい場合や、eSIMに対応していないスマホを使っている場合くらいです。それ以外であれば、費用対効果の面でもeSIMに軍配が上がります。

紙の地図・ガイドブック

Google MapsやApple Mapsのオフラインマップ機能により、紙の地図の出番はほぼなくなりました。オフラインマップは事前にダウンロードしておけば、データ通信なしでもナビゲーション機能が使えます。

ガイドブックについても、最新の情報はオンラインのほうが圧倒的に早く更新されます。紙の書籍は発行時点の情報であるため、店舗の閉店や料金変更に対応できません。筆者はガイドブックを持っていくのを完全にやめ、出発前にGoogle Mapsで行きたい場所をピンして保存する方法に切り替えました。

変圧器

前述の通り、スマホの充電器やノートPCの充電器は100V〜240Vのユニバーサル対応が標準です。変圧器が必要になる場面は、日本仕様の電熱器具(ドライヤー、ヘアアイロン、電気ケトルなど)を持っていく場合に限られます。

ドライヤーはホテルの備え付け品で済ませる。ヘアアイロンは海外対応モデル(100V〜240V対応)を選ぶ。この判断をすれば、重くて嵩張る変圧器は不要です。

モバイルバッテリーの飛行機持ち込みルール

モバイルバッテリーは、飛行機への持ち込みに関して明確なルールがあります。知らずに持っていくと、空港で没収されることがあるので注意してください。

基本ルール

モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池は、受託手荷物(スーツケースに入れて預ける荷物)に入れることが禁止されています。これは国際的な航空輸送の規制であり、すべての航空会社に共通です。理由は、リチウムイオン電池が貨物室で発火した場合に消火できないためです。

モバイルバッテリーは必ず機内持ち込み手荷物に入れてください。

容量の制限

容量の上限はWh(ワットアワー)で規定されています。

  • 100Wh以下(約27,000mAh以下):申告不要で持ち込み可能
  • 100Whを超え160Wh以下(約27,000mAh〜43,000mAh):航空会社への事前申告が必要。通常2個まで
  • 160Wh超(約43,000mAh超):持ち込み不可

mAh(ミリアンペアアワー)からWh(ワットアワー)への換算式は以下の通りです。

Wh = mAh × V(電圧) ÷ 1,000

リチウムイオン電池の公称電圧は通常3.7Vなので、例えば20,000mAhのモバイルバッテリーの場合は 20,000 × 3.7 ÷ 1,000 = 74Wh となり、100Wh以下なので申告不要です。

一般的に市販されている10,000mAh〜20,000mAhのモバイルバッテリーは100Wh以下なので、ほとんどの場合は問題なく持ち込めます。

注意点

容量の記載がないモバイルバッテリーは持ち込みを拒否されることがあります。安価な無名ブランドの製品は容量表記が不明瞭なものがあるので、出発前にバッテリー本体に容量(mAhまたはWh)が記載されていることを確認してください。

また、航空会社や路線によっては独自の追加規定がある場合があります。LCC(格安航空会社)では、モバイルバッテリーの個数制限が通常より厳しいケースもあるため、利用する航空会社のウェブサイトで最新の規定を確認しておくと安心です。

eSIMサービスの料金・設定のしやすさ・サポート体制の比較はeSIM主要5社の比較記事にまとめています。

出発前のガジェットチェックリスト

最後に、出発前に確認・準備すべきガジェット関連の項目をまとめます。

持ち物の最終確認

  • USB-C充電器(100V〜240V対応を確認)
  • マルチタイプ変換プラグ
  • モバイルバッテリー(機内持ち込み手荷物に入れる)
  • USB-Cケーブル(予備含め2〜3本)
  • ノイズキャンセリングイヤホン
  • AirTag(スーツケース用)
  • 延長ケーブル(必要に応じて)

出発前の設定・準備

  • eSIMのインストールと認識確認
  • スマホのストレージ空き容量確認(最低10GB以上)
  • オフラインマップのダウンロード
  • OSとアプリのアップデート
  • バッテリー状態の確認(iPhoneは最大容量をチェック)

eSIMの設定方法やサービスの選び方で迷った場合は、海外eSIM比較の記事を参考にしてください。スマホ本体の設定については海外旅行のスマホ設定の記事で7つのチェック項目をまとめています。

荷物は少ないほうが旅行は快適です。必要最小限のガジェットを確実に準備して、身軽に出発してください。

よくある質問

海外旅行に変換プラグは必要?
はい。日本のAタイプが使えない国が大半です。マルチタイプの変換プラグを1つ持っておけば全世界対応できます。
モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?
機内持ち込みは可能ですが、受託手荷物(預け入れ)は不可です。容量は160Wh以下(約43,000mAh)が目安。100Wh以下なら申告不要です。
海外用のWiFiルーターは必要?
eSIMがあれば基本的に不要です。複数人で旅行する場合やeSIM非対応端末がある場合のみ検討してください。

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